不動産投資の基本について

収益用不動産事業とは、古くから資産を多く持つ地主や、富裕層の方々が行ってきたものです。安全な水準まで資金を持ち、無理をすることなく安定の利益を享受してきたのです。
一般のサラリーマンが大家になると言われて久しい世の中ですが、この原則は忘れてはいけません。
原則を外れることは、それだけでリスクを伴う行為だという事を、忘れてはいけません。

自己資金は物件価格の1~2割を準備する

金融機関は多くの場合で、実際にフルローンを出すとしても自己資金を要求してきます。
それは、返済額を減らして得られるキャッシュフローを多くするためだったり、万が一の時に使える資金を確認し、返済の確実性を担保するためです。
仮にあなたが、原則から外れるオーバーローンを引くとしても、何かあった時に持ち出せる資金があれば、銀行は返済が滞ることもないと判断で、フルローンやオーバーローンを出すこともあります。
これを勝ち取るためにも、自己資金が購入予定価格の1割以上あることは必須です。中には、全く自己資金もなくオーバーローンを引くような業者もいますが、その行為には法を犯すような手法もあります。
そういう手法でスタートしたい方の気持ちも分かりますが、万が一の時にはまた追加で融資を引かなくてはならないなど、どんどん窮地に陥ってしまいます。
そうならない為に、やはり自己資金は厚く用意しておくのが原則となります。

原則外のことにはリスクが常に付きまとうことを覚悟する

不動産投資を行うにあたり、原則はたくさんあります。
融資は価格の90%、今の相場だと大体利回りは○○%などなどです。
その原則を超えてくる内容には、何かの理由があって、その理由によっては大きなリスクを負うことがあることも覚悟してください。
例えば、とんでもなく利回りが高い物件には、入居付けが物凄く苦労するかも、などのリスクが高い理由が潜んでいるかもしれません。そのリスクを自分で解決できるか、許容できるか、しっかり考えてから原則外に手を出すかどうかの選択をしましょう。

私自身、原則を外れるような条件の投資しか行っていません。
しかし、万が一の時にもリスクに対応できるような逃げ道は残しています。

どんなことにも、美味しすぎる話はありません。
リスクとリターンについての関係もしっかり考えるようにしましょう。

何のために不動産投資をやるのかを明確化させる

富裕層の場合は、非常に分かりやすいです。
資産を守ること。今より少しでも資産を増やして次の世代に残すこと、などです。
事業法人も節税や、財務体質の強固化など、分かりやすい理由が多いです。
だからこそ、採るべき戦略も明確ですし、もちろん狙うべき不動産も明確です。

しかし、一般個人になるとこれが途端にバリエーション豊かで不明確になります。
ストレスある勤め環境から抜け出すためか?
将来やりたい事業の為に、サラリーマン以外の収入が欲しいのか?
年金を補てんするような安定収入を期待するのか?
不動産で一発逆転の人生を歩みたいのか?

一般個人の方ほど、これが明確になっていないのに、どのような不動産を狙うべきかという手段論に入って行ってしまいます。
目的も戦略も決まっていないのに、いきなり手段だけで進むことは、霧の中で進む道を探すことと同じです。

それがたまたま合っている道ならば良いですが、合っていなければ、大きな資金・時間を掛けて再出発することにもなってしまいます。
そもそも、再出発できるレベルの失敗で済めば良いですが…

ということで、大原則として不動産投資で何を達成させたいのか、自分の人生において不動産投資をどのような位置付けととらえるか、しっかり考えましょう。